ネットショップに限らずお店をする場合には、できるだけ多くの商品を扱って、たくさんの人をターゲットにしたい(取りこぼしたくない)と思いがちですが、ネットショップはニッチに作って、ターゲット単位で多店舗展開が弱者の戦略です。
ネットショップは競合が全国にいる。だからこそニッチに攻めないといけない
ネットショップの場合、競合店が全国に存在しています。そして、売れるためには検索結果で上位に表示されなければいけません。
かつてはネット販売をしている人が少なかったので、競合が少なく上位表示される商品ジャンルも多かったですが、今はどのジャンルにおいてもたくさんの競合店が存在しているので検索上位に表示されるのは難しいです。
商品がニッチでなくても、ターゲットをニッチにすることで戦える可能性
商品自体がニッチなものを取り扱うことができれば理想のように思いますが、商品がニッチということは購入者も限られてくるわけになりますので、必ずしも商品がニッチであることが良いとは限りません。
ニッチな商品を扱えるルートがあればよいですが、そもそもそのようなルートを持たない人の方が多くいます。そういった場合にはターゲットをニッチにするという方法があります。
例えば、私が以前に少しだけ運用をしていたサイトでセクシードレスのサイトがあります。こちらは、大きいサイズに絞り、ターゲットを女装する人やニューハーフの人に絞りました。
▼今は、違う人が運用されているので状況が変わっているかもしれませんが。。
このようにターゲットを絞ることで、ターゲットが喜ぶサービスに特化できます。上記のドレスサイトの例で言えば、家族にばれたくないというニーズがあるので、マスをターゲットにした大手では手間がかかるので対応しないような梱包方法や届け先などに配慮するというサービスができます。
ネットショップのメリットは簡単にお店を増やしていけるということ
ターゲットを絞り、ニッチなお店にするということは、当然のことながら売上にも天井ができやすいです。
ですが、ネットショップのメリットとして、簡単にお店を増やせるということがあります。ネットショップを作るのは最初は苦労するかもしれませんが、慣れればシンプルな形であれば数日でお店を増やすことができます。
実店舗であれば、最初に決めたコンセプト、ターゲットを変更するのは大変です。まして、2店舗、3店舗と簡単に増やすことはできません。ネットショップの場合には、これが簡単にできます。
同じ商品、在庫を複数のネットショップで販売できる
ネットショップでは、同じ商品、在庫を複数のネットショップで同時販売できるということもあります。実店舗であれば、実物をそれぞれのお店に置いておかないといけませんが、ネットショップでは同時販売ができますので、商品だけでなく場所も人も増やさずに複数の場所で販売できます。
これまた、私が過去に運用していたネットショップの事例ですが、下記はちょっとエッチな下着店です。上のお店は一般消費者に向けて販売をしていて、下のお店は価格や数量を変えて事業者向けに販売しています。
▼卸の中でも小ロットで仕入れたい人をターゲットにしています。
在庫管理は専用サービスを利用することで簡単に管理できる
複数のネットショップで同時販売するとなると1か所で売れると他ショップの在庫も変更しないといけません。タイムラグが大きいと在庫以上に売れてしまい、お客さまにご迷惑を掛けてしまいます。
そういったことがないようにするためには在庫連携ソフトを使います。
在庫連携ソフトは複数の会社が運営していますが、こういったツール類は基本的には一番利用されているものを使う方がリスクが少なく、情報も多く手に入ります。
在庫連携ソフトとしては、「ネクストエンジン」というサービスが一番利用者が多いと思います。
また、TEMPOSTARというサービスも私は利用したことないですが、昔からある老舗です。導入を検討の場合には、両社から話を聞いて、利用しやすいと思う方を選択すると良いでしょう。
ネットショップに限らないが、何でも屋にならないことが大事
冒頭に書いたように、できるだけたくさんの商品を扱って、多くの人をターゲットにしたいという気持ちを持ってしまいがちですが、何でも屋にならないことが大事です。
特にインターネットにおいてはサイトのテーマ性というのも大事になってきます。扱い商品にはテーマがある方が強く評価されます。扱い商品数では大手には敵わないので、ニッチなテーマで大手と戦う方が良いでしょう。
いわゆるランチェスター戦略ということです。
ランチェスター戦略に興味がある人は・・・