「ネットで売れば儲かるだろ」という人は多いですが、インターネットでビジネスをする場合に忘れてはいけないこととしてインターネットの世界は上位独占の世界ということです。前回の記事で「ネットショップ市場はまだまだ成長市場だから小規模店舗も売上は期待できる」と書きましたが、小規模店舗で売上をあげるためには大規模なお店と同じことをしてはいけません。
上位3社に独占されるインターネットビジネスの世界
インターネットの世界というのは多くの場合、上位3社に利用者が集中します。そしてそれは、多くの場合、検索結果の上位3社ということになります。
実店舗の場合には、地域という属性が重要になり、極論すれば、どんなに品揃えが悪く高いお店もその地域に1店舗しかなければ一定の売上が期待できますが、インターネットは全国の人を相手に商売ができるというメリットがある一方で上位のお店しか勝ち残れないという特長があります。
具体的には、あなたがよく使うジャンルを思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。多くの場合、3社、多くても5社ぐらいから選択をすることが多いはずです。このサイトのテーマがネットショプですので、ネットショップに関連してショッピングモールを例に挙げると「楽天」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」です。
あなたが商品を販売しようとしているジャンルの代表的なワードで検索をしてみてください。
検索結果の上位に表示されるネットショップがあなたの競合になる
検索結果に表示されているショップがあなたの競合となります。
多くの場合、「楽天」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などのモールであったり、「価格.com」のような比較サイト、メーカー、大手通販会社などが並ぶと思います。
では、彼らに勝てるかというと彼らと同じ商品を扱うのであれば不可能です。
ニッチだけどもマーケットのあるジャンル、コンセプトを持ったネットショップを作らないといけない
ネットショップで扱う商材自体がニッチだけどもマーケットのあるジャンルで取扱っている競合のネットショップが少ないのであれば、簡単なネットショップを作って販売を開始するだけで構いません。
ですが、そのようないわゆるブルーオーシャンはほとんどありません。あり得るとすれば、これまで一般の人に流通しなかったようなジャンルの商品です。
実際の事例として私の運営しているショップを紹介しますと、縫製工場で使われたあまり糸を一般の人に織り糸や編み糸として販売しているショップがあります。運営して3か月ほどですが、「織り糸 激安」などでは上位に表示され、広告などは出さずに一定の売上があがるようになっています。
このようなジャンルの商材を扱うことができれば良いのですが、実際にはそのようなルートを見つけることは難しいです。
だからと言ってあきらめる必要はありません。
商品名と「ターゲット」「特長」などの組み合わせで上位に表示されるニッチなショップを作ればよいのです。現在、他社に譲渡をして、私は運営していないのですが、以前に私が運営していたドレスショップのサイトがあります。
キャバクラ、ラウンジなどで働く女性向けのドレスショップなのですが、業界的には大手がいくつかあります。そこで、私が運営するときに考えたのが、女装する人、ニューハーフなどをターゲットとすることです。このようにターゲットを絞ることでニッチなマーケットでは検索で上位に表示されるようになります。
ネットショップを始める際の資金にもよりますが、ニッチにスタートをして、ある領域で勝ち残ることができれば、次の領域に拡大していくというのが個人や中小企業がネットショップを始める場合のセオリーです。