ネットショップを開業する場合の開業までの流れについて簡単にまとめました。順序立てて進めないとショップはできたけども決済ができない、商品が売れたけども発送ができないということもあります。
ネットショップの開業前の流れ【5ステップ】
ネットショップ開業にあたって必要なのは、下記の5ステップになります。
商材を準備する
ネットショップですから、売るものを決めないと何も進めることができません。どんな商品をどんなターゲットに売るのかを考え、実際に商品を用意します。
[無在庫型ネットショップでも実際に商品を入荷しておこう]
最近では、受注があってから発注をする無在庫型のネットショップを運営する人も増えています。無在庫型ネットショップであっても、まずは実際に商品が入荷されるのかを確認し、商品状態、発送(梱包)状態を確認するために商品を入荷することをオススメします。
ショップサイトを準備する[ドメイン、サーバの用意]
商材を決めたら、販売をするショップサイトを準備します。ショップサイトを準備と言ってもこの段階では、本格的なショップ構築は必要ありません。次のステップとなる決済、配送業者との交渉のための最低限の準備をします。
最低限の準備として、独自サイトの場合には、「ドメイン」と「レンタルサーバ」を用意し、「ショップ名」の登録と「特定商取引法」の入力と「商品ページ」を2,3個用意します。
この時点では、デザインや文章などは適当で構いません。重要なのは、「特定商取引法」に正確な販売者情報を入力することと、何をいくらで売るのかがわかる「商品ページ」です。商品の写真、商品名、価格だけが入力されていれば問題ありません。
[電話番号は専用の電話を用意しよう]
「特定商取引法」のページには住所や電話番号を登録しなければいけません。この「電話番号」は専用の番号を用意することを勧めています。それは、顧客対応ではなく、営業電話が大量にかかってくるからです。専用の回線や携帯を導入するのも良いですが、個人で始める人、スタッフが少ない場合には、電話代行業などに頼むことを推奨しています。月額1,000円~2,000円程度で不要な手間が削減できます。
配送業者と決済業者への申し込みをする
ネットショップを開業するにあたり、商品さえあれば、ショップ構築は1日で終わらせることもできます。しかし、配送業者との契約や決済業者との契約には時間がかかるため、ここがネックとなり、本格的な始動が遅れるケースがあります。そのため、配送業者と決済業者への申し込みを早くする必要があります。
2つ目のステップの「ショップサイトを準備する[ドメイン、サーバの用意]」は、このためだけに用意しています。
最低限必要な決済は、「クレジットカード決済」です。最近では、「後払い」を選ぶ人が増えています。「商品代引き」は受取拒否などのトラブルがありますが、ショップの利用者の年齢が高い場合には代引きを好みます。
ショップ構築を開始する[オープンしながらショップを作る]
多くの人は、すべての準備をしてからショップをオープンしたいという気持ちがあると思いますが、インターネットにおいては1日でも早く世の中に出すことが大事です。オープンした状態でショップのデザイン、商品ページの作りこみをしていきます。
また、決済業者の審査のためにオープンしておく必要があるという側面もあります。
このタイミングでは売ることを目的としていませんので、ちなみに決済は準備できなければ、銀行振り込みのみで構いません。
[1日でも早くオープンした方がよい理由]
オープンしてすぐにはGoogleなどの検索エンジンで表示されません。サイトの運営期間が長いほど検索での評価も上がります。ですので、1日でも早くオープンをする方が良いのです。
ショップのグランドオープン
グランドオープンと言っても、すでにオープンをしている状態ですので、何かをするわけではありません。私もグランドオープン日というのは特に設定しなかったショップもあります。
グランドオープン日を設定することで、運営者の気持ち、内部的なこととして、「ネットショップを作っているフェイズ」から「ネットショップを運営して売上に注力するフェイズ」に変わったことを明示的にすることができます。チームで運営している場合には、チームメンバー、スタッフの気持ちの切り替えとして設定をする方が良いと思います。
また対外的に、取引先等への告知をするタイミングであったり、利用者に対して「オープン記念キャンペーン」などをするタイミングでもあります。