前回、カラーミーショップとBASEを価格面から比較しました。今回は機能面から比較していきたいと思います。
カラーミーショップとBASEを機能面で比較【BASEはカラーミーのスモールプラン相当?】
カラーミーショップとBASEを機能面から比較するにあたり、私もBASEで簡単なネットショップを作成してみました。普段、カラーミーショップをメインに使っているので、どうしてもカラーミーショップの方が詳しい説明になりがちですが、その点、ご了承ください。また、間違い等がありましたら、ご指摘いただければと思います。
全体的に見た場合、BASEはカラーミーショップのスモールプラン以上レギュラープラン以下という印象
細かな機能比較をする前にばっくりと機能を比較するとBASEはカラーミーショップのスモールプラン以上レギュラープラン以下という印象です。ただ、ネットショップと一口に言っても必要な機能は商材や売上規模によって変わってきますので、その点は留意ください。
ネットショップを運営するうえで、重要なポイントでかつカラーミーショップとBASEの違いがあるところを少しあげてみると以下のような違いがあります。
- 商品画像は、カラーミーショップのエコノミープランが4枚、レギュラープランが50枚に対して、BASEは20枚
- 商品情報以外のコンテンツとなるフリーページがBASEにはない(カラーミーショップはエコノミーで10ページ、レギュラープランで10000ページ)
- 商品レビュー機能、クーポン機能は、カラーミーショップではレギュラープラン以上でないと利用できないが、BASEは利用可能
なお、カラーミーショップには、「エコノミー」「スモール」「レギュラー」「ラージ」の4つのプランがありますが、利用者が多そうな「エコノミー」と「レギュラー」の2つのプランのみを取り上げています。
BASEは開設難易度が低く、初心者向けという噂だが、実際にはカラーミーショップの方が難易度が低いように思う
単純な機能ということではなく、使い勝手という意味で比較した場合、BASEは開設難易度が低く、初心者向けと言われています。確かに、ネットショップを開設するだけであれば難易度はBASEの方が低いのですが、開設時点でのネットショップでは商品が売れるとは思えませんでした。
例えば、商品の登録ページを見てみてみると、BASEは下記のような入力フォームになります。商品名、商品説明、画像の登録で商品登録ができます。
一方で、カラーミーショップの場合には、以下のようにたくさんの登録項目があります。
ネットショップの運営を考えた場合、ある程度の機能は必要となってきます。では、BASEが機能的に不足しているのかというと、カラーミーショップで提供されているものと同様の機能を使うことができます。ですが、どの機能を使うのかということを運営者が自分で選択してインストールしていく必要があります。
この点は、大きな違いです。
最初から多くの機能が用意されているが、利用するのに抵抗感を感じるほどの入力フォームや設定画面のあるカラーミーショップか、
最初は最小限の機能のため抵抗なく利用できるが、必要に応じて機能を追加していく必要のあるBASEか
言い換えれば、カラーミーショップは見えている機能を使うか使わないか判断していく引き算の形で機能選択をしていきますが、BASEの場合には、必要な機能を探して追加していく足し算の形で機能選択をしていきます。ネットショップ運営経験のない方は、前者の方がわかりやすいのではないかと思います。
無料で選べるテンプレートはカラーミーショップが40種類、BASEが11種類
カラーミーショップもBASEもテンプレートは無料で選ぶことができます。カラーミーショップは40種類、BASEが11種類のテンプレートから選べることができます。
現時点では、運営期間の長いカラーミーショップの方が、選択肢もデザイン性も上です。ちなみに左がカラーミーショップの無料テンプレート、右がBASEの無料テンプレートの一例です。
重要機能を比較してみた
カラーミーショップとBASEの機能の中で、個人的にネットショップ運営で重要と思える機能をピックアップして比較してみましたが、ほとんど差はありませんでした。
下記に記載していない項目も比較してみましたが、ネットショップの運営をカラーミーショップかBASEにするかということで悩んでいる人が重視しそうな項目での差はありませんでした。
カラーミーショップ | BASE 月額無料 |
||
エコノミープラン 月額900円 |
レギュラープラン 月額3,240円 |
||
独自ドメイン | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
独自ドメインのメールアドレス | 作成可能 | 作成可能 | 作成不可 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
商品画像数 | 4枚 | 50枚 | 20枚 |
フリーページ | 10ページ | 10000ページ | なし |
クーポン・レビュー機能 | なし | あり | あり |
アクセス解析 | あり | あり | あり |
メルマガ配信 | あり | あり | あり |
外部サイトへのカート設置 | 可能 | 可能 | 可能 |
決済機能はカラーミーショップの方が安く、自分で選択できるがBASEにはキャリア決済という強みがある
決済機能は最重要項目とも言えます。前回の記事で書きましたが、BASEは決済機能を自分で選ぶことはできません。決まったサービスを利用する必要があります。
BASEで利用できる決済
BASEで利用できる決済は以下の7種類です。キャリア決済が含まれている点が強みです。一方で、商品代引きが利用できません。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済・Pay-easy
- 銀行振込
- 後払い決済
- ドコモ ケータイ払い
- au かんたん決済/au WALLET
- ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い
カラーミーショップで利用できる決済
一方で、カラーミーショップはどの決済を利用するかは自分で決めることができます。BASEの場合には、決済についてもBASEと契約するので手続きは簡単ですが、カラーミーショップは個別に決済会社と契約をしないといけません。その手間はありますが、BASEよりは安い決済手数料となります。
- クレジット決済
- 銀行振込
- ネットバンク決済
- コンビニ決済
- 後払い
- 商品代引き
- AmazonPay
- 楽天Pay
これまでの比較を通したカラーミーショップとBASEの比較の結論
今回は、機能面について比較をしましたが、前回は費用面について比較をしてきました。
また、カラーミーショップのメリットについてもまとめています。
この点を勘案した結論としては・・・ネットショップを展開する目的によってことなってきます。目指す売上と集客方法によって結論は変わってきます。ばっくりというと本格的なネットショップならカラーミーショップ、サブ的、副業的ならBASEという感じです。
本格的にネットショップを展開して、月商30万円以上を目指すならカラーミーショップ
前回のページで紹介したようにカラーミーショップとBASEの利用料の分岐点は月間売上が10万円です。ネットショップ自体で集客をして、月商30万円以上を目標とする場合には、料金のこともさることながら、フリーページの存在などSEOなどに活用できる機能が多いカラーミーショップの方が良いと思います。
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実店舗などのサブ店舗的にネットショップを展開する場合、商品数が少なくブログ集客などを考えている場合にはBASE
一方で、ネットショップ自体の集客よりも実店舗などのサブ店舗としてネットショップを展開する場合や、商品数が少なくブログ集客などを考えている場合にはBASEが良いと思います。
ネットショップ以外の集客ルートがある場合には、ネットショップ自体のSEOやデザインなどをあまり重視しなくて良いということ、運営スタッフもネットショップに集中できないであろうことからBASEが良いと思います。また、商品数が少ない場合には、ネットショップでは集客に限界がありますので、ブログ集客などが必要となります。その場合には、ブログやホームページにネットショップのカートを貼り付ける機能を活用すると良いです。この機能はカラーミーショップにもBASEにもあります。
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備考的に言うなら、BASEの展開には注意しておいた方が良い、Appsで機能追加できる強みがある
最後に備考的に言うなら、BASEは最近CMなどを流して知名度が上がってきていますが、それほど新しいサービスではありません。いつ運営開始をしたのかは知りませんが、数年前からあるサービスです。
今回、BASEを使ってみて気になるのはAppsという機能です。途中で書いたようにBASEは機能追加をしていくことができます。その機能がAppsです。このAppsは常に開発がされているようで、随時追加されています。
もしかすると、自分のネットショップに欲しい機能がAppsで追加される可能性もあります。カラーミーショップを利用するメリットで書いたように利用者が多いサービスはそれだけで利用価値があります。もし、BASEの利用者が何かのきっかけで爆発的に増えるようであれば本格的なネットショップの場合にも検討の余地があるかもしれません。(月商が大きくなると今の手数料ではコスト的に難しいですが。。。)
最後に、ネットショップの売れ行きはどのサービスを使うかでは大きな差はでないので気に入ったサービスで開始すればいい
さらに付け加えると、ネットショップの売れ行きはどのサービスを使うかということでは大きな差はでません。どのサービスでも売れている人は売れているし、売れていない人は売れていません。
カラーミーショップは30日間無料ですし、BASEは基本料金が必要ないので、ひとまず登録をしてみて、気に入ったテンプレートがあるサービスを使うというのも一つの手です。