オークションサイト、フリマサイト、マーケットプレイスなどは本格的なネットショップに比べ、初期費用が掛からず、手軽に始めることができます。たくさんの人が利用していますので、扱う商材が売れるかどうかという見極めになります。
本格的なネットショップを構築してしまう前にオークションでリサーチ&運用体制作り
オークションやフリマサイトとは言え、商品を販売することには変わりありません。初期費用なく利用できる個人売買サービスを活用して本格的なネットショップの運用の前に経験を積むことをお勧めします。
商材が売れるかどうかの見極めになる。ただし、価格については安くなりがち
商材を仕入れてみたものをまったく売れなかったということでは困ります。
そこでオークションやフリマサイトなどの個人売買サービスを活用して商材が売れるかどうかを見極めることができます。実際に売れた、売れなかったということだけでなく、ウォッチリストやアクセス数を見ることで興味のある人がどれくらいいるのかがわかります。
通常、本格的なネットショップを構築してもすぐに人の目に触れることはありません。ですので、サイトを見てもらえないから売れないのか、商品や価格に問題があって売れないのかということが非常にわかりにくいです。
その点、オークションやフリマサイトは非常にたくさんの人が見ていますので、利用者の目に触れないということはありません。
ただし、全般的に価格はネットショップでの販売に比べて安くなってしまう傾向があります。
販売方式が違うだけで発送作業、顧客対応はネットショップと同じことが求められる
販売方式が異なるだけで、購入者の方への対応や商品の発送等に関してはネットショップと同じです。ネットショップは販売業者としての精度、レベルが求められるのに対して、オークションやフリマサイトは個人売買ですので、制度、レベルについては少し低くても許容される面もあります。
例えば、商品を送るダンボール一つを取っても、販売業者であれば新品のダンボールを使う必要がありますが、オークションでは空き箱を活用してもほとんど支障がありません。ですので、オークションを通じて、販売をしてみることで必要な梱包資材であったり、運送業者の伝票発行システムの使い方などを学んでいくことができます。
月額基本料の必要なくカード決済を利用できる
オークションやフリマサイトなどを使うもう一つのメリットとして、購入者の方がカード決済ができるということがあります。
本格的なネットショップがカード決済を導入するには面倒な手続きとともに、売れなくても月額基本料が1,000~2,000円程度かかります。販売数、販売金額の少ない間は、この月額手数料も大きな負担になります。
そこで、オークションサイトなどを決済の場として活用するという考えもあります。
代表的な個人売買のできるオークションサイト、フリマサイト
個人売買の形から手軽にスタートできるオークションサイトやフリマサイトはたくさんあります。
手数料などを比較してどのサービスを使うべきかということを書いているブログなどがありますが、手数料の前に利用者の層が少しずつ異なるということを押さえておく必要があります。
オークション系は男性、年齢層が高めが多く、フリマ系は女性、若い人が多い傾向にあります。ですが、商品ジャンルによってどのサービスで売るのが良いのかということは変わってきます。実際に販売をしてみて反応を見るのが一番です。
オークションサイトは「ヤフオク」と「モバオク」
オークションサイトは、価格が入札制というのが特長です。価格がわからないもの、設定しにくいものであっても最終的に適正価格で販売できるというメリットがあります。
ヤフーオークションはネットショップ運営を考えているのであれば必ず体験しておくべき
まず、オークションと言えば、ヤフオクです。最近では、フリマサイトなどにおされている雰囲気はありますが、利用者数などは今でも一番多いと思います。また、ネットショップで売れ残った商品などを処分する際にも活用できるので使えるようになっておくべきです。
ヤフオク ⇒ https://auctions.yahoo.co.jp/
利益が少ない、利益率が低い商品であれば、手数料無料のモバオク
オークション系としてもう一つ紹介するとモバオクです。
モバオクは月額料金だけで、出品、落札手数料などが不要なので、利益が少ない、利益率が低い商品であればヤフオクよりも手元に残る金額が多い場合もあります。
フリマアプリ、フリマサイトは「メルカリ」「フリル」
フリマアプリは「メルカリ」「フリル」が主流です。特にCMの影響などで「メルカリ」の方が人気が高いです。
オークションに比べると女性の利用者の方が多いです。女性向けのアパレルや子供関係の商品などはオークションよりもフリマアプリの方が早く売れる傾向にあります。
メルカリ ⇒ https://www.mercari.com/jp/
フリル ⇒ https://fril.jp/
Amazonマーケットプレイス
Amazonで個人売買できる方法として、Amazonマーケットプレイスがあります。オークションやフリマは商品写真や説明を自分で作らないといけませんが、AmazonマーケットプレイスはAmazon商品ページに出品者として登録するだけで販売ができます。ただ、同じ商品の出品者が価格順に表示されるので、競合が多い商品は価格競争が発生しやすいです。
一方で、Amazonでしか購入しないという層が一定数いるので、競合の出品者がいない場合には、他のサービスに比べて高額で販売することができます。
どこで販売すればよいのかは落札価格比較サービスを活用する
どのサービスがベストということはありません。それぞれのサービスが得意なターゲット層、ジャンルがあります。すべてのサービスに出品をして比較することができればよいですが、実際には手間であったり、複数で同時に売れてしまった場合のリスクなどを考えるとそうもいきません。